女性の健康保持・増進は「健康増進・生活習慣病予防対策 」の中の「女性の健康保持・増進に向けた取り組み」と健康経営の認定項目とされています。女性従業員の健康保持・増進に向けた職場環境の整備や、従業員等の女性の健康に関するリテラシー向上に向けた取り組みを行うこととされています。
経済産業省のWEBサイトでは
●健康経営を積極的に推進する企業においては、特に女性特有の健康問題対策に高い関心が寄せられている。
●女性の社会進出等の観点から、女性特有の健康課題に対する取組を健康経営銘柄や健康経営優良法人の
基準等において明確化し、優良な取組事例を発信していく。
健康経営の取り組みで関心が高いものに「女性特有の健康問題対策」が56%とされ昨年はメタボ対策が中心となっていたのが31年度の結果では女性の健康に対する取り組みに企業が目を向けだしたという結果となっています。
女性の健康で社会への貢献
健康経営は働く人の取り組みとしているが、本来の健康は体をつくる周産期(妊娠22週から出生後7日未満までの期間)や小児期(おおむね15歳になるまでの人生の時期)からとされていて、女性の健康増進を考えることは次世代に対する健康の投資しても考えられています。
現在は、少子高齢化の影響もあり、労働者不足が深刻化しています。「女性の働きやすい職場」になることにより、
につながると考えられています。
女性の働く期間も増え、結婚、出産、育児、介護と女性の取り巻く状況は変化して働き方も多様化してきています。女性の社会進出により約4割が働く女性となったことにより女性従業員の健康保持・増進が重要な課題となってきたということです。
健康課題に対するリテラシーについて
経済産業省のサイトによると
●女性の健康課題が労働損失や生産性等へ影響していること等の情報について、男性や管理職だけでな
く女性自身の知識不足も課題。
● 日本医療政策機構(HGPI)においても、ヘルスリテラシーの高い女性の方が仕事のパフォーマンスが高
いという調査結果を発表しており、企業の生産性において女性の健康リテラシーが重要であることが示唆
される。
とされており、女性自らも健康に対するリテラシーが低いと見られています。実際に女性自身も自分のカラダについて知らない人も多く、女性ホルモンの基礎知識を知らないことで、女性の仕事や生活のパフォーマンスを下げ、経済的にも大きな損失になるのです。
次回は働く女性の実際に抱える問題点などをお伝えしたいと思います。